ACE2013 レポート 『言の葉の庭』ステージ 出演:新海誠/近藤好美

言の葉の庭 ACE2013 ステージ

2013年3月31日(日)12:00より「アニメ コンテンツ エキスポ 2013」内、オープンステージにて新海誠監督の最新作映画『言の葉の庭』のトークショーが開催された。

当日は、新海誠監督が作業中のスタジオを抜け出し会場に駆けつけた。前日、音のダビング作業を終えたが、ステージ終了後に戻って最後の仕上げを行うとの事。そんな「言の葉の庭」はもうすぐ完成予定だ。

新海監督の挨拶の後、作品の紹介も兼ねて予告映像の上映が行われた。予告映像は秋月孝雄役を演じる入野自由さんと、雪野百香里役を演じる花澤香菜さんの語りに、エンディングテーマを乗せた映像となっている。予告映像の上映が終了すると、新海監督による予告映像の解説が行われた。解説を聞きながら映像を見ていると、その短い予告映像の中に新海誠監督の意図がきめ細やかに込められている事がわかる。この予告映像はWEBでも配信されているので、まだ見ていない方は是非チェックして欲しい。

さらにこの日、新海誠監督の映画『秒速5センチメートル』で、ヒロイン“篠原明里”役を演じた近藤好美さんがゲストとして登場。新海監督も「近藤さんには、いつかステージをご一緒して頂きたかった。」と嬉しい様子。現在は社会人として会社に勤めている近藤さんだが、「秒速」制作当時は高校生で、リアルタイムなみずみずしさもありながら、大人の少し疲れた、かすれた感じの声に、新海監督は「不思議な声をしていると思った。」と当時の様子を語る。また、実際にアフレコが始まって近藤さんに初めて会った時、制服姿に眼帯という格好であった事も、とても印象に残っていると語った。(眼帯は“ものもらい”が出来たためであったが、現在はすっかり治っている)

言の葉の庭 ACEイベント 

ここで、せっかく近藤さんがステージにいらしたと言う事で、『秒速5センチメートル』の冒頭にある“明里が手紙を読む語りのシーン”を再演する事に。BGM付きで、久しぶりの演技に少し照れながらの近藤さんの語りは、懐かしさとともにそのシーンを思い出させ、会場一同が聞き入っていた。

言の葉の庭 ACE2013 イベント

先日、ほぼ出来上がっている『言の葉の庭』を近藤さんに見てもらったと新海監督。「靴を作る少年」の話でもあり「働く女性」を描いた作品でもある『言の葉の庭』について、同じ“働く女性”として感想を求められた近藤さんは「働いていると、学生の時よりも自分の感情や気持ちをストレートに言う事が少なくなってきていて、少なからずストレスを感じていたりするところが、凄く自分と重なる部分がありました。大人の女性って色々秘めているんだなと感じました。」と語った。

言の葉の庭 ACE2013 ステージ

ヒロインの雪野という女性は、ふとした瞬間、道(人生)につまずいてしまい、うまく歩けなくなってしまう。靴を作る少年に出会う事により気持ちの変化が起きていくのだが、新海監督は制作にあたり「働く女性ならではの、気持ちの動き」を作品に入れようと、男性視点からではわからない、女性視点の部分を色々な人に話を聞いて作ったと、制作についてのエピソードを明かした。

言の葉の庭 ACE2013 ステージイベント

その後、質問コーナーが設けられると、客席から「上映時間が短い事について」の質問が寄せられた。新海監督は、

「今回は、46分という尺がふさわしいと思った。彼らの人生にとって、重大な事が起きる出来事なんだけど、人の人生の重大な部分を語ろうと思えば30分、40分で語れると思うんですよね。今回の『言の葉の庭』は46分ですが、見て頂けると時間を忘れてしまう長さだと思います。見終わった時には46分と聞いていた時の印象よりも、もっと“濃密な物を見た”という印象を必ず残す物語になっていると思います。短くなった分、映像的な密度は極限まで高めていますので、そこも含めて是非楽しみに見てください。」

と回答。短いながらもストーリー・映像は濃密な作品である事を語った。

ステージも終了に近づき、近藤さん、新海監督から一言。

言の葉の庭 ACE2013 ステージ

近藤さん「未完成ではありますが、一足先に『言の葉の庭』を見させて頂きました。新海監督の持ち味、綺麗な描写にハッとする瞬間が今回の作品にもたくさん詰まっていました。話も引きつけられる内容ですので、凄く楽しみにしています。たくさんの人に見て欲しいです。」

言の葉の庭 ACE2013 ステージ

新海監督「『言の葉の庭』は、今まで作ってきた作品の中でも、“一番この作品を作れて良かった”と現時点で思える作品です。もし自分がここで何かあって死んでしまっても『言の葉の庭』さえ残るのであれば、生まれてきて良かったのかなと思える作品です。そのように思えたのは余りない事なので、是非皆さんに見て頂きたいと思います。本当に楽しんでもらえる物になっていると思いますので、楽しみにしていてください。本当に今日はありがとうございました。」

とコメントし、約40分のステージは終了した。

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◇劇場公開情報◇
・2013年5月31日(金)より公開

<スタッフ>
○ 原作・脚本・監督:新海誠
○ 作画監督・キャラクターデザイン:土屋堅一
○ 美術監督:滝口比呂志音楽:KASHIWA Daisuke
○ 製作・著作:コミックス・ウェーブ・フィルム
○ 配給:東宝映像事業部

<キャスト>
○ 秋月孝雄:入野自由
○ 雪野百香里:花澤香菜
ほか

<エンディングテーマ>
「Rain」
作詞・作曲:大江千里 歌:秦 基博、

(c)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films

<作品ストーリー>
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いている。そこで出会った、謎めいた年上の女性・ユキノ。やがて二人は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、心を通わせていくが、梅雨は明けようとしていた…。

言の葉の庭 場面カット 場面カット
(c)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films

◇Blu-ray&DVD商品情報◇
劇場アニメーション『言の葉の庭』
上映劇場先行発売日:5月31日(金)/一般発売日:6月21日(金)
劇場先行販売限定特典:オリジナルスリーブケース(Blu-ray / DVD共に)

<Blu-ray>
TBR23169D ¥5,800(税抜)/¥6,090(税込)
【映像特典】
 ○ 新海誠監督&キャストインタビュー(Long Ver.)
 ○ ビデオコンテ
 ○ 新海誠監督フィルモグラフィ
 ○ 劇場予告編
【封入特典】
 ○ サウンドトラックCD
 ○ ブックレット(16P)
【仕様】
 ○ 本編約46分+特典約90分/日本語リニアPCM5.1ch&2.0ch/日英中字幕

<DVD>
TDV23168D ¥3,200(税抜)/¥3,360(税込)
【映像特典】
 ○ 新海誠監督&キャストインタビュー(Short Ver.)
 ○ 新海誠監督フィルモグラフィ
 ○ 劇場予告編
【封入特典】
 ○ ブックレット(16P)
【仕様】
 ○ 本編約46分+特典約30分/日本語ドルビー5.1ch&2.0ch/日英中字幕

発売元:コミックス・ウェーブ・フィルム販売元:東宝

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劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】
劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】
2013年6月21日発売
(Amazon.co.jp)

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言の葉の庭 公式サイト:
http://www.kotonohanoniwa.jp/

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